大容量かつ多接続が可能な5Gが普及すれば、それだけハッカーの侵入経路も拡大することになります。
5Gが広く実用化されることでパソコンやスマホのみならず、テレビやレコーダー、冷蔵庫や洗濯機といった白物家電でさえもインターネットに繋がり、データの送受信が行われます。
一括管理が容易になったり遠隔操作が実現したりとメリットが多い反面、サイバー攻撃を受けて通信が傍受された場合には被害も甚大なものになってしまうのです。
特にパソコンやスマホ以外のIoT機器はセキュリティ上に脆弱性が見られるケースが少なくないため、サイバー攻撃の入り口として使われてしまうリスクもはらんでいます。
5Gを導入する際には、万全なセキュリティ対策が施されたIoT機器を選ぶことが大切です。
設置したIoT機器はそのまま放置せず、こまめに公式サイトなどを確認して最新版のファームウェアにアップデートしておく必要があります。
脆弱性が見つかった場合に放置したままにしていると、あっという間にハッカーの餌食にされてしまうからです。
常に新しいバージョンのファームウェアを維持していれば、サイバー攻撃を受けるリスクを最小限に抑えることが可能です。
また、IoT機器にアクセスする際に必須となるIDとパスワードは外部に流出しないよう、管理を徹底しなければなりません。
ずっと同じIDとパスワードを使っていると不正アクセスの被害に合うリスクが高まるので、定期的に変更することも大切です。